森林の新しい使い道、Silvopasture(シルボパスチャー)って知ってる?

Silvopasture(シルボパスチャー)とは?森林の新しい使い道を紹介。 

 

「森林なんて持っていても手入れが大変なだけで、資産価値も低いよ」

 

 

という声を以前はよく聞いたものですが、

 

 

近年では、コロナの自粛疲れからキャンプがちょっとしたブームになり、森林を個人で購入してキャンプをするという人も出てくるようになりました。

 

 

実際に、森林サービス産業プロモーション共同企業体が20代〜50代の男女3,200名に対して行ったアンケートでは、4人に1人が農山村に移住したいという意向を持っていることが分かりました。

(参考:PRTimes

 

 

森林の価値も少しづつ上がってきている中、今回は新しい森林の使い道としてSilvopasture(シルボパスチャー)を紹介します。

 

 

 

Silvopasture(シルボパスチャー)とは

Silvopasture(シルボパスチャー)とは

 

 

日本ではいまだ流行していませんが、Silvopasture(シルボパスチャー)とは、簡単に表現すると、森林放牧のことです。

 

 

具体的には、植林と放牧を意図的に組み合わせることによって、より大きな利益を生もうとするものです。

 

 

なぜSilvopastureが行われているのか深くイメージしづらいかもしれないので、以下で経緯を詳しく述べていきます。

 

 

ちなみに、農業(agriculture)と林業(forestry)を組み合わせた造語として、アグリカルチャーという単語を聞いたことがあるかもしれませんが、Silvopastureはこのアグリカルチャーの形態のひとつです。

 

 

 

従来の放牧の問題点

 

 

従来は、放牧する際に広大な土地が必要となるため、森林伐採を行うことが通例とされていました。

 

 

放牧のために森林伐採を行う結果、荒廃した土地が増えることとなり、温室効果ガスが増加するという悪循環が起きていました。

 

 

この悪循環をどうにか改善したい。ということで、森林を伐採するのではなく、森林を作ることによって放牧をできないかと考えたのがSilvopastureの考え方です。

 

 

Silvopastureのココがすごい!

Silvopastureのココがすごい!

 

 

では、Silvopastureは従来の放牧と比べて、環境に優しいだけなのでしょうか?

 

 

結論から言うと、実はSilvopastureは環境に優しいだけではなく、従来の放牧よりも優れている点がたくさんあります。

 

 

農地の利用率が上がる

 

 

まずは地域社会に及ぼす好影響として、農地の利用率が上がることが挙げられます。

 

 

農林水産省の調査データによると、農地面積は減少の一途をたどっており、農地側も後継者不足等で悩んでいます。

(参考:農林水産省 農地の動向

 

 

森林放牧では、放牧を行うことによる収入(牛・鶏など)に加え、森林から得られる収入(果物や山菜など)を得ることができます。

 

 

従来の放牧に加え、農地の収入源が多様化し、収入が増えることによって農地の運営が安定化し、農地の減少に歯止めをかけることができると言われています。

 

 

家畜の過ごしやすい環境

 

森林を伐採せずに行うことによって、樹木が太陽の熱や風を防いでくれます。

 

 

森林は夏には日陰を作り、冬には防寒する機能を持っているのです。

 

 

快適な環境下で過ごす家畜たちは、従来の放牧よりも効率的に生産(卵や牛乳)を行うことが分かっており、農家としても効率的な収穫が可能になります。

 

 

また、特定の種類の樹木は家畜の肥料となり、樹木が倒れた際に、木の実や葉を家畜が食べることによって成長し、また地に落ちた種子が樹木にまで成長するという好循環を生むこともあるそうです。

 

 

肥料に関するメリット

 

 

先程も述べましたが、Silvopasture用に適切に管理された森林では、栄養価の高い肥料を継続的に家畜に与えることができます。

 

 

牧草地で干ばつに見舞われ、牧草が全て枯れてしまった。

 

 

というケースも従来の放牧では見られますが、Silvopastureでは樹木が日陰を作り、干ばつを防ぐため、従来の放牧よりも牧草を多く確保することができる場合もあるそうです。

 

 

果物や雑草について

 

通常、店舗へ出荷できないような訳アリの果物や、処理するのが面倒な雑草が農家の問題となりますが、森林放牧では、そのような問題も解決に導くことができます。

 

 

収穫しなかった果物や、邪魔な雑草などは、放置していればおなかのすいた家畜が食べてくれるのです。

 

 

森林が増えることによって温室効果ガスを削減できるのみならず、これらのようなメリットがSilvopastureにはあります。

 

 

Silvopasture(シルボパスチャー)のデメリット

 

 

こんな夢のような取り組みですが、上手く流行しない原因として初期費用がかかることが挙げられます。

 

 

まずは山を所有していないといけないという点と、農業と林業を同時に行うための知識も必要となるからです。

 

 

起業を目指すベンチャーにとっては、顧客が不安を抱えているという点で大きなビジネスチャンスになるのかもしれません(SilvopastureコンサルやSilvopastureに適した山の貸し出しなど)。

 

 

個人にとってしてみれば、とても面白い領域でありながら、実践にまで結びつけるのは時間がかかりそうです。

 

 

この記事を見て、Silvopasture(シルボパスチャー)をもっと詳しく知りたいと思った方は、関連する本を読んでみると面白いと思います。

 

 


 

 

森林資源の豊富な日本で、IoTを活用した農業が行われれば、世界に誇れる先端産業へとなる可能性もありますね。

 

 

 

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