海外から学ぶ、天才の育て方。

海外から見る、天才の育て方。日本で教育改革をすべきなのか。

 

今回の記事でいう、発達障害とは、みんなが考える発達障害のイメージを大きく変えるものになるかもしれません。

 

近年では、発達障害に対する社会的な知名度も高まってきています。

 

全児童の中で、特別支援が必要な児童の割合は6.3%にも上るといわれています。

 

以下で詳しく述べますが、欧米では、発達障害に関わらず通常の教育では十分な効果が見込めないとされる子供たちが、特別支援の対象となっています。

 

特に、全てあるいは一部の領域において学習能力が極めて高い子供たちに対しては「ギフテッド教育」が用意されているのです。

 

発達障害を障害という言葉で片付けないのです。もはや障害ではないのです。

 

そんなアメリカと日本の特別支援の在り方はどのように違うのでしょうか。

 

アメリカの教育における天才のマネジメント

アメリカの教育におけるマネジメント

 

研究によると、発達障害、特にアスペルガー症候群に歴史上の偉人や人類の文化発展に寄与した偉大な科学者など、そういった人が多くいることが分かっています。

 

アメリカでは、そういった発達障害の人をさらに細分化してマネジメントを考えています。

 

アスペA型

 

このタイプの人は、ある程度社会に適応できていて、発達の程度に凹凸はあるものの、発達障害ではない人のことです。

 

適応型の高機能広汎性発達障害とされています。

 

日本では特別支援教室に通っていなかった人の中にも、このタイプの人は多くいると思います。

アスペB型

 

このタイプの人は人の話を全く聞けず、自分のこだわりが強くて、それに固執して実現させてしまう人です。

 

時に問題を起こす非社会型であるとされています。

 

アスペO型

 

このタイプの人はそれなりに頑張って社会に合わせようとしても、悪意はないながらも非常識なことを繰り返してしまうタイプの人とされています。

 

アスペAB型

 

このタイプは、不幸にも、周りの人からの迫害体験等を受けてしまい、被害的な状況を常に想定してしまう人のことです。

 

このように、アメリカでは一口に発達障害という区切りで見ずに、発達障害を4つのパターンに分けて、その特性に合った教育が大事なんだというマネジメント手法をとっています。

 

天才を育てるための勉強方法について

勉強方法のマネジメント

 

発達障害であれそうでない人であれ、その人にとって一番やりやすい勉強方法というものはあると思います。

 

アメリカでは、勉強方法についてもその人に合ったマネジメント手法を考えています。

 

視覚優位

 

絵を見て理解する方が、文字を読むよりもわかりやすいというタイプの人です。

 

ダーウィンにも、視覚優位があったとされています。

 

聴覚言語優位

 

文字を読んだり言葉を使った説明のほうが、絵を見るよりもわかりやすいというタイプの人です。

 

特に聴覚優位の人は、目は目、鼻は鼻というように五感がバラバラに認知されて連動しないのが特徴です。

 

こういった人は、奥行き等のある空間を把握するのが苦手である一方で、二次元のものは理解できるという特徴があります。

 

もちろんこういう人には、二次元の図を使って説明することが大事なのであり、このように子どもの認知特性を知ることが良い教育につながるとされています。

 

また、認知能力がそれ以外の認知能力と比べて明らかに突出している場合も特別支援が必要であるとされています。

 

一方で日本では、言語で理解してその過程を通して知識を積み上げていく方法が主流になっています。

 

こういった画一的な教育方法は、視覚優位の子どもにとっては不利であると考えられています。

 

天才を育てるアメリカの具体的な制度

アメリカの具体的な制度

 

では具体的にどういった制度があるのかということについて紹介していきます。

早期履修

 

早期履修とは、学年で規定されている内容よりも先取りして学習することができるというシステムです。

 

具体的には、飛び級、履修短縮、早期入学、科目別早期履修などがあります。

 

強化学習

 

強化学習とは、その人の興味や能力に応じて教科ごとの強化が自由にできる制度のことです。

 

先に進むというよりも、好きを伸ばす教育の在り方です。

 

例としては、休日プログラムや様々なコンテストを開催するといったことが行われています。

 

これらの制度を全生徒へ適用することが、アメリカでは何年も試みられています。

 

天才とは区別された、峻才児と呼ばれる存在

峻才児と呼ばれる存在

 

峻才児とは、数字の処理にはたけているものの、現代文の読解や英作文が苦手というように、脳力の凹凸が激しい人のことです。

 

この峻才児も次の3つに分けてマネジメントすることができます。

 

高い言語能力を持つ子供たち

 

このタイプの人は、コミュニケーションが得意であるものの、読み書きは苦手というようなタイプの人です。

 

コミュニケーションが得意である背景から、読み書きが苦手であることへの配慮がなされていないことが多いです。

 

才能が障害を隠し、障害が才能を隠している人たち

 

どういうことかというと、一見、特に秀でたものがないように見える人達ということです。

 

これらの人たちは、ギフテッドとも学習障害とも認知されていないケースが多いですが、このような人たちも、その人の特性をしっかり理解することで、才能を発揮する可能性があるのです。

 

脳力に気付かれていない人たち

 

支援する側の人たちが能力の谷ばかりに目を向けてしまう結果、脳力の山に気付かれていないような人たちです。

 

このような人たちに適切な対策がなされないことによって、秀でた才能が発見されないという二次的な問題が起きる可能性があるのです。

天才についてこれまで行われてきた色々な実験

これまで行われてきた色々な実験

 

そもそも、知能が大切であることを前提としているものの、そこまで大事なものなのか?という疑問を解消するため、これまで様々な実験が行われています。

高い知能と高い創造性は同じもの?

 

この実験の結果は、単に知能が高いだけでは創造性には直結しないという結論に至っています。

 

高い知能と創造性は別のものであるとされています。

 

それだけでも、知能を重視する社会というのはもったいない気がします。

 

天才的能力は年をとっても維持できるのか?

 

この研究では、脳の連合野という部分の働きから、天才的能力は年をとっても維持できるという結論に至っています。

 

それゆえに、天才的能力を発見したり、伸ばしたりということがいかに重要かが伺えます。

創造的な能力は何らかの精神病と結びつくのか

 

この研究では、創造的な人々は魅力的で健康的、自制心に富んだ、規則正しい生活を行っている人と結論付けられています。

 

また、創造的な人々は軽度のうつ病や躁鬱病である場合が多いとされています。

 

中でも、創造的な人々の中に、躁うつ病のような気分障害の人は特に多かったそうです。

 

何が言いたいのかというと、実は発達障害の人も気分障害を併存しやすいのです。

 

これは、発達障害の人々が創造的な人であるという可能性をしっかり視野にいれて教育が行われるべきだという現代教育に対するアンチテーゼを投げかけるものです。

 

このような子どもは、教育の中でつぶされるのではなく、むしろ生かされなければならないのです。

 

発達障害などで悩んでいる方は、ぜひ「ギフテッド 天才の育て方」を読んでみてください。

 


 

この記事は、この本の一部分をまとめて要約したものです。

 

本書では、発達障害のマネジメントについて、さらに詳しく書かれています。

 

発達障害の人には才能があるのです。

 

現代教育を変えるというのは難しいのかもしれませんが、せめて身近な人だけでもその人の特性の理解者となり、その人の才能を開花させるべくサポートするのです。

 

そしていつか日本の教育も日本の社会も変わり、個々人に合ったマネジメントが考慮される社会になれば、もっと人はストレスフリーな社会を生きられるのではないかと思います。

 

日本のギフテッド教育についてはこちらで詳しく書いています。

ギフテッド教育の日本での事例。ギフテッド教育で、天才を育てる
ギフテッド教育というワードが世界的にも有名になりましたが、ギフテッド教育の日本での取り組みにはどんなものがあるのでしょうか。 わが子を天才にするというよりは、よき理解者となって才能を伸ばすことがギフテッドを活かす教育として注目されています。 では具体的に、どんな方法でわが子をギフテッドへと導くのでしょうか。

 

https://wemee.jp/20health/

 

こちらの記事でも論文解説をしています。

 

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